単純ヘルペスには種類があります

単純ヘルペスには種類があります

ヘルペスは多くのDNAウイルスと同じく、ゲノムとして 2本鎖DNAを持つウイルスです。ヘルペスウイルスには100もの種類がありますが、数多くの種類があるヘルペスウイルスのなかで、人間に感染するのは8つの種類に限定されます。

ウイルス

8種類のなかでも一番感染者が多い、単純ヘルペスと呼ばれるウイルスには2つの種類が存在します。ひとつは単純ヘルペス1型(Herpes simplex virus type 1=HSV-1)で、もうひとつは単純ヘルペス2型(Herpes simplex virus type 2=HSV2)と呼ばれる種類です。

1型は口の周りを中心に上半身に症状がでやすく、2型は下半身にでやすい特徴があります。ただし、それぞれ上半身・下半身にでやすい特徴があるというだけで、性的交渉によって2型が口の方に感染したり、症状が重くなった場合には全身に広がってしまうこともあります。

口唇ヘルペスの症状を起こす単純ヘルペス1型には、日本人のおおよそ1割が感染しているとされており、単純ヘルペスは極一般的な感染症のひとつです。多くの方が体内にこのウイルスを持っている可能性があります。しかし、感染したとしても必ず症状が現れるわけではありません。

そのほかの単純ヘルペスの特徴として、多くの方が経験するヘルペスウイルス感染に水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹や水ぼうそうと比較すると、再発を繰り返しやすいという非常に厄介な特徴があります。


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