カポジ水痘様発疹症の診断と治療

カポジ水痘様発疹症の診断と治療

カポジ水痘様発疹症で典型的な症状を起こしている場合には、本人の訴えと併せて目視での診断が可能で、簡単に診断が下されます。

医師と看護師

しかし、カポジ水痘様発疹症はアトピー性皮膚炎と併発する場合が多く、時にカポジ水痘様発疹症の症状なのか、アトピー性皮膚炎の症状なのかの診断が困難になるケースがあります。診断が困難になる場合においては検査が行われます。

カポジ水痘様発疹症の検査では、Tzanck(ツァンク)試験といわれる検査が一般的に行われています。このテストは新しい患部から病変を採取して顕微鏡を使いウイルス性の細胞の有無を観察し診断します。

カポジ水痘様発疹症との診断が下されれば、症状などに応じた治療が行われることになります。軽度〜中度の症状であれば抗ウイルス剤の内服が行われます。初めての感染なのか再発したものなのか、あるいはカポジ水痘様発疹症の症状がどの範囲で広がっているかによって内服する期間にちがいが生じます。

初めてカポジ水痘様発疹症に感染した場合には一週間から10日間の内服、再発した場合には5日間の内服になります。初感染、再発問わず症状が重い場合には入院が必要になり、点滴での抗ウイルス剤の投与が行われます。

アトピー性皮膚炎とカポジ水痘様発疹症を併発している場合には、細菌感染症を合併することもあり、上記の期間では症状が改善しないケースがあります。


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